小さな祈りのページ

この小さな祈りのページは、ちょっとした時間に心を落ち着かせて思いを巡らせるようなときのための「祈り」と「詩」のページです。皆さまのその時々の気持ちに合うような「祈り」や「詩」があれば幸いです。

「祈り」と「詩」

ありがとうの祈り


どんなことも
恨めしく思えば恨めしくなり
憎らしく思えば憎らしくなり
いくらでも
自分以外のせいにできる
だから
ありがとうと口ずさもう
ありがとうを探してみよう
なぜなら
ありがとうは絶対に見つかるから
それは自分にも穏やかさをもたらすから
ありがとうは祈りだから

2019年05月10日

安心のための祈り


不安は不思議といつも横にいる
困ったものでいなくならない
横にいて
大人しいときもあれば
私をいじめるときもある
お前なんかいなくなれ!
けれどもいなくなったことがない
これじゃ安心は
いつまでたってもえられない
そう思いきや
不安が大人しいときは
安心だと思っているときもある
そうして気づく
不安もいなくなってしまっては
いなくなったことに不安になるのかも
そうして気づく
不安が横にいたとしても
安心を持てるものなのかもしれない
私に安心を与えてください
私は不安を取り除いてとは望みません
ただ安心を持てるようにしてください

2019年04月03日

春、ヤマの祈り

 

早春早朝
都会のヤマで
ドロボウ市でたむろする
今は使わぬ道具を見ては
東京タワーを建てし自分を
誇る口上なめらかに
見上げた空にはスカイツリー
時は過ぎしと歩き出す
右手の杖がカツカツ鳴る
ヤマの歌人は一歌詠む
白月を 刺したる串は
変わりしも
あの日とおなじ 市は止むまじ

晩春夕暮れ
都会のヤマで
ドロボウ市と同じ路地
顔ぶれ同じし行列は
炊き出し求めて集いしも
囁く鼻歌悲し気に
見上げた空から泪雨
腹を鳴かせて歩き出す
左手の杖がコツコツ鳴る
ヤマの俳人は一句詠む
落ち桜 踏みし足々 杖まじり

歌に祈り、句に祈り
祈りと共にヤマを生きる

2019年02月27日

無題の詩


いつもそばにいてくれる
いつも想っていてくれる
いつも見ていてくれる
いつも聞いてくれる

いつも微笑んでくれる
そんな人がいると言うのなら
それはあなたを大切に思ってくれている人
だから
あなたも大切に思う人にそうしよう
そんな人がいないと言うのなら
それは神さまがしてくれているから大丈夫
だから
あなたも大切に思う人にそうしよう

2019年01月30日

トンネルの祈り


私たちは人生において
度々トンネルに潜り込んでしまう
光が見えなくて
長い長いトンネルに
でも
出口のないトンネルはない
そして
トンネルは長くなんてならない
私たちの歩みがはやければ
トンネルは短く感じ
光は見えすぐに大きくなる
私たちが歩みを停めれば
出口へはいつまでも辿りつけず
終わりのない暗闇となる
トンネルの所為ではないのだ
わたしの歩みの所為なのだ
歩み続ける強さをお与えください

2018年12月14日

時の祈り


時とは
待つには遅く
過ぎ去りしははやい
時とは
辛苦には長く
喜楽には短い
同じく刻みすすむのに
感情によって違い
年齢によって違い
人が違えばそれによっても違う
そんな“時”という波を
私は唄うように祈りながら
ただひたすらに漕いでいく

2018年11月18日

ブナの祈り

 

ブナの木が水を求めて
ゆっくりと根を伸ばすように
私は成果を焦らずにいられるであろうか
タンポポが綿毛をつけて
多くの種を飛ばすように
私は成果を恐れずにいられるであろうか
なぜ私は速さと合理ばかりに縛られるのか
そんな狭い了見の私だということを
樹木や草花を通して
あなたが創ったすべてのものを通して
たえまなく教えてください

2018年11月03日

仄かな祈り


素直になれないから
仄かに感謝する
目立つのは苦手だから
仄かに手伝う
恥かしがり屋だから
仄かに笑う
彼の思いを想像できるから
仄かに寄り添う
世の理不尽に溜息するから
仄かに祈る
心に沸き立つものがありながら
いつも静かに覆い隠すのは
下手と軟弱と自信の無さを知りてこそ
それでも
仄かにでも

2018年10月03日

夜明けの祈り


夜の静寂を抜けて
新たな朝を迎えるがごとく
私たちは明かりを求める
夜明けに希望を重ねる
されど
暗夜にしか見えぬものもある
夜明けを迎え
失うものもある
星々の瞬き
夜道を照らす月明り
ただ夜明けを待つだけでなく
夜明けを恨めしいとも思えるならば
はじめて私は
求めし明かりを知るのであろう

2018年08月29日

風の祈り


花粉をはこび
渡り鳥を乗せ
季節の香りを届ける
そんな風は
命をつくり
出会いをもたらし
思い出をよみがえらせる
目に見えないものでありながら
かたちのないものでありながら
その存在を万物が知り
その恩恵を万物が得る
風を思うこころの如く
感謝の祈りを捧げよう

2018年08月07日

選択の祈り

 

生きているかぎり
選択することからは逃れられない
意識して選び
無意識のうちに選び
そうして小さき者が
今ここにいる
ときとして
選択から逃れようとしてみても
逃れようとすることさえも
選択だと気づかされる
それなのに
何故選択から逃れようなどと
そんな思いを抱くのか
傷つけることを
傷つくことを
怖がるだけの小さき者が
今ここにいる
選択とは何かを
祈り乞うなら
あなたは教えて下さるであろうか

2018年07月22日

赤心の祈り

 

いつわりのない心でありたいと
願いながらも
いつわるのである
いつわりのない笑顔を向けようと
誓いながらも
いつわるのである
かの人に誠実であらんとすることで
いつわる心を持つことがある
かの人に誠実にあらんとすることで
いつわりの笑顔を見せることがある
かの人が辛くなるかと思いて
かの人がいぶかしむかと思いて
そんな理由でいつわることは
赤心ではないのであろうか
それさえも見いだせない私の祈りを
どうぞお聞き下さい

2018年07月07日

声の前の祈り


失ったと思う
奪われたと思う
そうして何かを恨み
苛立ち
悲嘆し
欝々として
虚無と破滅に支配される
支配された耳と心に
聴こえ届かせる声とは
どんな音色で
どんな含意の声であろうか
失っていないもの
残っているもの
それらに気づくための声
もともと持っていない
だから失わず奪われない
そのことに気づくための声
そんな声はあるのだろうか
そんな声はないのであろう
だから声だけに頼らず
声にならない幾多のものを
忘れぬ心を
お与えください

2018年06月22日

春花の祈り


春花の美しさ
それは小さくて
淡くて儚いがゆえでしょうか
うつろい往く「時」をまとわせて
それはあたかも
うつろい往く私のこころと重なるからでしょうか
とどまらぬ春花の散りゆくさまに
沈むこころが合わさるのです
されど
花が散るが摂理なら
こころもうつろわぬは不自然なこと
うつろい往く中で
幸いかな伴に旅する人とものを
与えてくださるあなたが
私の沈むこころを
幸いなるものとしてくださる
うつろい往くのを受け入れさせてくれるのです

2018年06月08日

今日の祈り


悩みも辛さも苦しさも
自分が生み出しているだけのもの
そして
それは生きているからこそ感じるもの
昨日も感じたように
今日も明日も感じるのであろう
なくすことが出来ぬものなら
なくそうと足掻いても愚
それらを纏う日々の中に
ささやかな喜びや嬉しさや楽しさを
自分が生み出して
膨らますことが出来るなら
膨らまそうと気張りたいのです

2018年05月25日
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