小さな祈りのページ

この小さな祈りのページは、ちょっとした時間に心を落ち着かせて思いを巡らせるようなときのための「祈り」と「詩」のページです。皆さまのその時々の気持ちに合うような「祈り」や「詩」があれば幸いです。

「祈り」と「詩」

トンネルの祈り


私たちは人生において
度々トンネルに潜り込んでしまう
光が見えなくて
長い長いトンネルに
でも
出口のないトンネルはない
そして
トンネルは長くなんてならない
私たちの歩みがはやければ
トンネルは短く感じ
光は見えすぐに大きくなる
私たちが歩みを停めれば
出口へはいつまでも辿りつけず
終わりのない暗闇となる
トンネルの所為ではないのだ
わたしの歩みの所為なのだ
歩み続ける強さをお与えください

2018年12月14日

時の祈り


時とは
待つには遅く
過ぎ去りしははやい
時とは
辛苦には長く
喜楽には短い
同じく刻みすすむのに
感情によって違い
年齢によって違い
人が違えばそれによっても違う
そんな“時”という波を
私は唄うように祈りながら
ただひたすらに漕いでいく

2018年11月18日

ブナの祈り

 

ブナの木が水を求めて
ゆっくりと根を伸ばすように
私は成果を焦らずにいられるであろうか
タンポポが綿毛をつけて
多くの種を飛ばすように
私は成果を恐れずにいられるであろうか
なぜ私は速さと合理ばかりに縛られるのか
そんな狭い了見の私だということを
樹木や草花を通して
あなたが創ったすべてのものを通して
たえまなく教えてください

2018年11月03日

仄かな祈り


素直になれないから
仄かに感謝する
目立つのは苦手だから
仄かに手伝う
恥かしがり屋だから
仄かに笑う
彼の思いを想像できるから
仄かに寄り添う
世の理不尽に溜息するから
仄かに祈る
心に沸き立つものがありながら
いつも静かに覆い隠すのは
下手と軟弱と自信の無さを知りてこそ
それでも
仄かにでも

2018年10月03日

夜明けの祈り


夜の静寂を抜けて
新たな朝を迎えるがごとく
私たちは明かりを求める
夜明けに希望を重ねる
されど
暗夜にしか見えぬものもある
夜明けを迎え
失うものもある
星々の瞬き
夜道を照らす月明り
ただ夜明けを待つだけでなく
夜明けを恨めしいとも思えるならば
はじめて私は
求めし明かりを知るのであろう

2018年08月29日

風の祈り


花粉をはこび
渡り鳥を乗せ
季節の香りを届ける
そんな風は
命をつくり
出会いをもたらし
思い出をよみがえらせる
目に見えないものでありながら
かたちのないものでありながら
その存在を万物が知り
その恩恵を万物が得る
風を思うこころの如く
感謝の祈りを捧げよう

2018年08月07日

選択の祈り

 

生きているかぎり
選択することからは逃れられない
意識して選び
無意識のうちに選び
そうして小さき者が
今ここにいる
ときとして
選択から逃れようとしてみても
逃れようとすることさえも
選択だと気づかされる
それなのに
何故選択から逃れようなどと
そんな思いを抱くのか
傷つけることを
傷つくことを
怖がるだけの小さき者が
今ここにいる
選択とは何かを
祈り乞うなら
あなたは教えて下さるであろうか

2018年07月22日

赤心の祈り

 

いつわりのない心でありたいと
願いながらも
いつわるのである
いつわりのない笑顔を向けようと
誓いながらも
いつわるのである
かの人に誠実であらんとすることで
いつわる心を持つことがある
かの人に誠実にあらんとすることで
いつわりの笑顔を見せることがある
かの人が辛くなるかと思いて
かの人がいぶかしむかと思いて
そんな理由でいつわることは
赤心ではないのであろうか
それさえも見いだせない私の祈りを
どうぞお聞き下さい

2018年07月07日

声の前の祈り


失ったと思う
奪われたと思う
そうして何かを恨み
苛立ち
悲嘆し
欝々として
虚無と破滅に支配される
支配された耳と心に
聴こえ届かせる声とは
どんな音色で
どんな含意の声であろうか
失っていないもの
残っているもの
それらに気づくための声
もともと持っていない
だから失わず奪われない
そのことに気づくための声
そんな声はあるのだろうか
そんな声はないのであろう
だから声だけに頼らず
声にならない幾多のものを
忘れぬ心を
お与えください

2018年06月22日

春花の祈り


春花の美しさ
それは小さくて
淡くて儚いがゆえでしょうか
うつろい往く「時」をまとわせて
それはあたかも
うつろい往く私のこころと重なるからでしょうか
とどまらぬ春花の散りゆくさまに
沈むこころが合わさるのです
されど
花が散るが摂理なら
こころもうつろわぬは不自然なこと
うつろい往く中で
幸いかな伴に旅する人とものを
与えてくださるあなたが
私の沈むこころを
幸いなるものとしてくださる
うつろい往くのを受け入れさせてくれるのです

2018年06月08日

今日の祈り


悩みも辛さも苦しさも
自分が生み出しているだけのもの
そして
それは生きているからこそ感じるもの
昨日も感じたように
今日も明日も感じるのであろう
なくすことが出来ぬものなら
なくそうと足掻いても愚
それらを纏う日々の中に
ささやかな喜びや嬉しさや楽しさを
自分が生み出して
膨らますことが出来るなら
膨らまそうと気張りたいのです

2018年05月25日

解放の祈り


屈辱を感じるのは
しがみついた自負があるから
恨みを持つのは
捨てられない過去があるから
妬みを抱くのは
とらわれた劣等感があるから
それらすべては
固定した心がつくる
それらすべてに
所有を望む心がつながる
宵を迎えて固定を眠らせ
朝を迎えて所有を忘れる
そんな自由な心をお与えください

2018年05月12日

和らぎの詩


悲しい時に悲しいと言う
つらい時につらいと言う
淋しい時に淋しいと言う
それは自分の苦しみを知ってほしいと言うこと
それはとても大切なことなのであろう
自分が和らぐかもしれない
でも出来ればそれらをのり越えた時に
笑って「それでも人生はまんざらでもない」と言う
それは他人の苦しみを少しは分かると言うこと
それはきっと大切なことなのであろう
誰かが和らぐかもしれない

2018年04月25日

仮庵の祈り


もしもわたしにできるのならば
"かりいほ"の役目をお与えください
疲れたときに休め、
空腹のときに食せ、
悲嘆のときに篭れ、
悩みのときに問え、
孤独のときに話せ、
病いのときに癒せる
そんな"かりいほ"に
できるのならば
ならせてください
持たぬ人に持ちえるまでの
見失った人に見つけえるまでの
そんな"かりいほ"に
できるのならば
ならせてください

2018年04月14日

わたりの祈り


今日と明日の間に
はっきりとした区切りはないのであろう
昨日と今日にも
明日と明後日にも
ないのであろう
それでもわたしたちは
昨日をおわりとし
今日からはじめる
今日をおわりとし
明日にのぞむ
そうして次々と転生をつくり
辛苦を忘れ置き
喜楽を糧とする
それでも綿々と
つながりゆく毎日を
悪しとせず良しとするは
観想たる祈りと活動たる祈り
日々をわたる祈りのうちに

2018年04月04日
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