きづ(ず)きの祈り
何故こうも他人の過ちや悪しきを拾うのか
せっせと拾っては
誰ぞに見せてみたり
己でも拾ったことをほくそ笑んだり
何故こうも己の過ちや悪しきを埋めるのか
せっせと埋めては
誰ぞの目を気にしたり
己でも埋めたところを忘却したり
何故こうも気づかないのか
それが如何に悲しいことなのか
いいや気づいているのであろう
さればこそ
かくのように思い悩む
築く力を祈り求める
“気づき”の煉瓦を築きあげる力を祈り求める
せっせと築いては
誰ぞの目にもとまり
己でも築いた“気づき”に導かれよう