石ころの祈り
あなたは自分を石ころにたとえる
誰の目にもとまらず
その存在を認めてもらえずにいると
何の役にもたたず
どの道にあっても掃かれるだけだと
石ころを作りたまうた方はあなたを何にたとえよう
大地にあっては大地をつくり
流れにあっては水を浄化させ
手にあっては時を待つ友となる
やはりそんな石ころとたとえよう
わたしは石ころを何にたとえよう
風雨に耐えながら丸みを帯び
助力を願うときにはそこにいる
やはりそんなあなたにたとえよう
“石”は意思であり
“ころ”は心である
石ころを作りたまうた方とわたしはそれを知る
あなたは石ころを嘆かないで