土の詩

美しき花
それは土に咲いている

豊穣なる稲
それは土から伸びている

清冷なる湧水
それは土から湧いている

夏をつくる蝉声
それは土の中にて育つ

我々の目、耳、口は
土より出しものらによって福をえる

しかしいつしか我々は
土上にコンクリートを敷き詰めて
みずから土を遠ざけた

土を感じぬ毎日は
生を感じぬ毎日に

土から生まれた我々は
帰りし土を求め彷徨う