小さな祈りのページ

この小さな祈りのページは、ちょっとした時間に心を落ち着かせて思いを巡らせるようなときのための「祈り」と「詩」のページです。皆さまのその時々の気持ちに合うような「祈り」や「詩」があれば幸いです。

「祈り」と「詩」

今日の祈り


悩みも辛さも苦しさも
自分が生み出しているだけのもの
そして
それは生きているからこそ感じるもの
昨日も感じたように
今日も明日も感じるのであろう
なくすことが出来ぬものなら
なくそうと足掻いても愚
それらを纏う日々の中に
ささやかな喜びや嬉しさや楽しさを
自分が生み出して
膨らますことが出来るなら
膨らまそうと気張りたいのです

2018年05月25日

解放の祈り


屈辱を感じるのは
しがみついた自負があるから
恨みを持つのは
捨てられない過去があるから
妬みを抱くのは
とらわれた劣等感があるから
それらすべては
固定した心がつくる
それらすべてに
所有を望む心がつながる
宵を迎えて固定を眠らせ
朝を迎えて所有を忘れる
そんな自由な心をお与えください

2018年05月12日

和らぎの詩


悲しい時に悲しいと言う
つらい時につらいと言う
淋しい時に淋しいと言う
それは自分の苦しみを知ってほしいと言うこと
それはとても大切なことなのであろう
自分が和らぐかもしれない
でも出来ればそれらをのり越えた時に
笑って「それでも人生はまんざらでもない」と言う
それは他人の苦しみを少しは分かると言うこと
それはきっと大切なことなのであろう
誰かが和らぐかもしれない

2018年04月25日

仮庵の祈り


もしもわたしにできるのならば
"かりいほ"の役目をお与えください
疲れたときに休め、
空腹のときに食せ、
悲嘆のときに篭れ、
悩みのときに問え、
孤独のときに話せ、
病いのときに癒せる
そんな"かりいほ"に
できるのならば
ならせてください
持たぬ人に持ちえるまでの
見失った人に見つけえるまでの
そんな"かりいほ"に
できるのならば
ならせてください

2018年04月14日

わたりの祈り


今日と明日の間に
はっきりとした区切りはないのであろう
昨日と今日にも
明日と明後日にも
ないのであろう
それでもわたしたちは
昨日をおわりとし
今日からはじめる
今日をおわりとし
明日にのぞむ
そうして次々と転生をつくり
辛苦を忘れ置き
喜楽を糧とする
それでも綿々と
つながりゆく毎日を
悪しとせず良しとするは
観想たる祈りと活動たる祈り
日々をわたる祈りのうちに

2018年04月04日

わたしの祈り


わたしは
その花の美しさを
語り伝えることはできても
その花が与えてくれる感動を
同じように
携えることはできない
わたしは
その木の強さを
語り伝えることはできても
その木が風雪雷雨に耐える様を
同じように
体現することはできない
花になれるならばと
願うこともある
木になれるならばと
悔しがることもある
されどわたしは
花にも木にもなれはしない
なればこそ
花を愛(め)で
木を慈しみ
わたしはわたしのままでいよう
何も持たないわたしに
愛と慈しみを持たせてください

2018年03月21日

流動(ながれうごき)の詩


不寛容よりも寛容が良いと知っている
暴力による争いよりも対話による一致が良いことを知っている
嫌悪を抱くよりも友愛を携える方が良いと知っている
偏見と高慢よりも公平と謙虚が良いことを知っている
疑念と妬みよりも信頼と誠実が良いと知っている
つまりは
betterなものはどちらかと問われるならば選ぶことができる
ただbetterはbestでないことも知っている
そしてbetterにしようとするときには
概して自分がworseに立っているものだということも知っている
だからそこに答えが出ないことも知っている
だから固定せずに考え悩み続けることしかできないことも知っている

2018年03月14日

邂逅の祈り


思いがけなく
出会ったり
再会したり
そんなあなたのわざは
私の心を豊かにしてくれる
人とのそれも
出来事とのそれも
あなたはいつも
のぞむかたちとは別のかたちで
私に与えてくださる
知りえぬ私は
ときを過ぎてより
あなたのこころにふれる
知りえぬ私は
ときを過ぎてなお
あなたのこころにふれえず
そんな私を待ってくださる
そんな私を赦してくださる
私もあなたのするとおり
私のまわりに出来ますように

2018年03月07日

無知の祈り


わたしの手の使い方を知らせてください
壊すだけではなく作るための使い方を
わたしの目や口の使い方を知らせてください
見て話すだけではなく笑顔のための使い方を
わたしの足の使い方を知らせてください
歩みすすむだけではなく支え立ち上がる使い方を
わたしには上手に使えないことばかり
備えてくださったものたちを
浅はかなる私の考で使うばかり
操れるようにとは望むべくもなく
ただ少しでも役立てられれば
こんな願いも私のおごりならば
せめてあなたの意に背かぬ使い方を知らせてください

2018年02月28日

無為なる祈り


彼はここに居ればよいと言う
どこにも行かず
だれとも会わず
なににもかかわらず
そうしていれば
苦しまず
悲しまず
裏切られず
傷つかないと
だけどここに居るだけでは
埋まらず
変わらず
充ちず
望めない
彼はここに居たいのか
そうではない
彼は何もしたくないのか
そうではない
居る他になく
しない他にないだけなのだと
しかし
彼の無為なる祈りはある
このように誰かに話す彼は
すでに誰ぞに会っていて
何かにかかわり始めている
そして
そんな無為なる祈りは次を生むのであろう

2018年02月21日

日々の祈り


悩みや辛さ
苦しさや悲しさ
出来事としてあるように思っていた
誰かにそれを投げつけられていると思っていた
よく考えると違っていた
出来事ではなく思考であった
外からくるのではなく
自分が生み出しているものだった
何よりも生きているからこそ感じるものであった
明日も感じるのであろう
明後日も感じるのであろう
感じる毎日の中で
つつましき喜びと
ささやかな楽しさを
生み出せますように

2018年02月13日

冬、ヤマの祈り


冬の深夜
都会の山谷(ヤマ)で
路上に布団を敷いて縮こまる
寒く凍てついた空気を
吐息が白く揺らめかせる
温かい缶コーヒーを渡すとき
その手の冷たさが痛々しい
澄んだ空気が月を輝かす
彼は詩人か文人か
輝くならば暖も与えよと
月に一言もの申す
冬の明け方
都会の山谷(ヤマ)で
煙草が欲しいと手延べで歩み来る
寒く凍てついた空気を
トラックの風が騒がせる
煙草とボッケのカイロを渡すとき
ライターを囲む手が震えている
熱のない太陽が差し込む
彼は歌人か俳人か
陽より火が恋しいと
太陽に一言もの申す
神よ
あなたが創りし星々の
その熱を願わぬだけの温もりを
路上の人々に届かせ給え

2018年02月07日

無題の詩


失敗ばかりしている
間違えてばかりいる
妬んでばかりいる
誤魔化してばかりいる
嘘ついてばかりいる
天狗になってばかりいる
そんなことばかりの自分に気づく
だから自らを批判する
私は失敗し
間違え
妬み
誤魔化し
嘘をつき
天狗になっているではないかと
自らへの批判の先に何を得るであろう
それが分からずとも
自らへの批判をやめることはせずにいこう
せめて自らを少しくらい認ることのできる者になるために

2018年01月31日

石ころの祈り


あなたは自分を石ころにたとえる
誰の目にもとまらず
その存在を認めてもらえずにいると
何の役にもたたず
どの道にあっても掃かれるだけだと

石ころを作りたまうた方はあなたを何にたとえよう
大地にあっては大地をつくり
流れにあっては水を浄化させ
手にあっては時を待つ友となる
やはりそんな石ころとたとえよう

わたしは石ころを何にたとえよう
風雨に耐えながら丸みを帯び
助力を願うときにはそこにいる
やはりそんなあなたにたとえよう

“石”は意思であり
“ころ”は心である
石ころを作りたまうた方とわたしはそれを知る
あなたは石ころを嘆かないで

2018年01月27日

小心者の祈り


小心者が故に不安でならない
しかしながら
その不安が
慎重さをもたらしてくれる
小心者が故に怖くてならない
しかしながら
その怖さが
備えを怠らぬようにしてくれる
そうして小心者の私は
いつしか大心となり
過信をもって過ちを起こす
再びあなたによって気づかされる
その気づきは
小心を恥じるものではなく
小心者であることの大切さを
心に刻ませる
わたしを小さい者としてください

2018年01月20日
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